SSBの音は何故悪い
        −−−−SSB高音質化への取り組み
 
                               JJ1GRK
 
SSBがSSBであることに起因する歪について
 
1)A3H(H3E)の音は何故悪い?
 
 搬送波付きの単側波帯(A3H)の音が悪い事は有名です。実際、AM放送をSSBフィルターで受信してみると、良い音からは程遠い音になります。もちろん、フィルターの特性による歪や周波数特性のバランスが崩れる事による歪感はありますが、本当にそれだけでしょうか?
 そしてもうひとつ、気になる事があります。A3Hの音が悪いということは良く言われているのですが、その”歪率”というものを解析した例がありません。何故!?
 
2)単側波帯であることに原因があるのではないか?
 
 理論計算については、こちらを御覧下さい。理論計算が嫌いな方は、下の図を御覧下さい。
AM信号では、両側波帯があるため、キャリアと側波帯の合成信号は位相変化がありません。
 
しかし
 
SSB信号では、側波帯が片方しかないので、BFO(キャリア)と側波帯の合成信号には位相変化があります。
RZ−SSBではこの位相変化をFM検波器で受けて復調するぐらいですから、結構大きな位相変化です。
ということは、SSBの受信信号は位相歪を伴うと言う事です。
 
3)対策は?
 
 簡単です。反対側の側波帯を作って、両側波帯に戻してやれば良いのです。ハムフェアではこの作業の前後の音を聞き比べして頂いて、実際の効果を体感してもらいました。
 
 
トップページへ戻る
 
まじめな話は嫌いだ