135kHz帯の免許の受け方

このバンドは等価等方輻射電力で1W以下と決められています



  ・この等価等方輻射電力の制限は、通常の出力制限と同時に効力を持っています
   つまり、3アマの方でしたら、送信機(トランシーバを含む)出力50W以下 かつ
   等価等方輻射電力1W以下 でなければならないということです。

  ・移動局の50W制限にも気を付けてください

  ・免許状には送信機出力が記載されます。
   免許検索で出てくるのも、こちらの出力です。


等価等方輻射電力とは



  ・等価等方輻射電力というのは、完全無指向性無利得アンテナ(アイソトロピック アンテナ)に
   給電した時と、同じ電界強度となる電力を指します。

  ・等価等方輻射電力1Wということは、完全無指向性無利得アンテナ(アイソトロピックアンテナ)に
   1Wを給電した時と同じ電界強度という事です。

  ・等価等方輻射電力は、実効輻射電力(電波法)、実効放射電力(Wikipedia)と示される場合もあります。
   英語では、EIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power 又は Effective Isotropic Radiated Power)
   と、表記されます。

  ・具体的には、E=√(30*P)/D  (カッコ内が平方根の対象)
   ですから、1km離れたところで、5.4mV/m 以下という事になります。

  ・電力制限の条件で使われた場合は、送信設備からのすべての方向で、この電界強度以下であることが必須となります。
   つまり、指向性のあるアンテナでは、最大放射の方向で制限を受けてしまうので、
   無指向性アンテナのほうが有利となります。

   

等価等方輻射電力1Wとなる設備は



  ・面倒なので、総務省の資料を、見てください。
  
  ・これよりも大きなアンテナを使いたい場合、出力を大きくしたい場合は、綿密な調査が必要となります。
   増力の場合、いったん設備を作ってから、電界強度を測定するのが簡単かも。

免許の受け方は?



  ・普通に申請してください。技適機は無いので保証認定扱いになるはずです。
  
  ・アンテナの概略が必要になります。保証認定のブロック図の端に、
   「逆L型、垂直方向28m 水平方向14m」の、様に書けば大丈夫です。
   この例では、最大50Wまで免許されます。

  ・なお、よーーく考えるとわかるのですが、真面目に免許を申請している場合、
   このバンドでは出力が大きい局ほどアンテナがpoorって事になります。
   

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