新春特別情報

静電気を使った通信が始まる!

いままでの通信は、皆、電磁波の伝搬を利用していました。
一点で電磁波を発生させると、それがだんだん広がっていく現象です。

この電磁波、最後には必ず熱になります。このため近年、電波の発射が地球を温暖化しているという指摘が強くいわれるようになりましたが、エネルギーを放射することで通信するのであれば、これは避けられない現象でしょう。

そんな中で、中国の溝鼠大学が画期的な通信方法を考え出しました。
それは動電気ではなく静電気を使う通信です。
重力波という波をご存じでしょうか?。重力の波なのですが、これは実際には「波」ではなく、"場"しか存在しません。場はすべての物を突き抜けることができます。重力を遮蔽(シールド)することってできませんよね?

これと同じ原理で、電位差による""を通信に応用したのが、つい先日発表された静電気による通信です。電位差だけが必要なら、エネルギーをまき散らす動電気なんか要らないので、電圧だけ高くてエネルギーはゼロ同然の静電気が最適なのです。

Q=C・V この式は有名ですね
これを変形して V=Q/C 
つまり、一定の電荷を与えた上で、C(静電容量)を変えれば、V(電位場)を可変できます。これがこの静電気通信の原理です。



試作された通信機の写真を見ると、
大きなハンドルが目に入ります。
これを廻して静電気を起こし、通話するのだそうです。
 
ボタンの役割、表示の内容は不明ですが、
試作品ですから、内部の状態でも表示しているのでしょう。

静電気でも「周波数」という概念が当てはまるのかどうか、良好な通信が可能なのか、
到達距離は充分なのか、いろいろと疑問点は尽きませんが、新しい通信方式である事は
確かなようです。

とある通信の専門家は、この発明の重要性は今日におけるTYK式電話に匹敵する物で
あり、誘導式拡声器に劣るとも勝らない発明ではないかとコメントしています。



                 2003年4月1日    JJlGRK 記
 
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