音楽についてのいくつかの雑感
私の仕事の1/3は音楽関連です。
ときどきアレ?って思うときがありますので、備忘録を兼ねてそれをここに書いておきます。
レ・フレールの完璧なお城 第四楽章 マスカレード の二つの演奏について
レ・フレールを御存じでしょうか。
兄・斎藤守也と弟・斎藤圭土のピアノデュオです。簡単に言えば連弾。
そして、その代表曲がこのマスカレード。
さて、何が気になるかというと、その録音。
CD化された音源が二つあり、演奏はほとんど同じ。崩したりしない演奏スタイルなので、これは当然です。
ところが・・・・
この二つで音が明らかに違うのです。
連弾なので、音は広い範囲に広がっていますが、
これが中音・高音ときれいにハーモニーを作る録音と、そうでない録音と。
平均律・純正律なんていう面倒な話はしませんが、とにかく、調律が違う。
この二つの演奏を比較すると、意外と楽しめます。
カルメン・マキのセントジェームズ病院について
セントジェームズ病院という曲は有名です。
wikipediaにもある。これです。
アメリカ合衆国の伝承曲と書かれています。日本では浅川マキが有名。
ところが・・・日本にはもう一つのセントジェームズ病院という曲があります。
カルメン・マキとブルース・クリエイションの曲です。
これの出目がわからない。
☆ライナーカードでは、伝承曲扱いになっているのですが、
同じフレーズ、同じ歌詞の曲が見つからないのです。
一般的な曲は「亡くなった子供に会いにセント・ ジェームス病院へ行く」なのですが、
☆この曲は「どうしようもない男が死んだ女の子を悲しむ」
で、その内容は、セントジェームズ病院の原曲と言わる、「The Unfortunate Rake」に似ているのですが、
同じではないし、曲は全然違う。
セントジェームズ病院については私より深く考察されている方がいらっしゃるようです。
こちら
ご参考に・・・。
松任谷由実の残暑 について
結構ヒットした有名な曲です。アルバム「天国のドア」と「SEASONS COLOURS」の二つに入っているのですが、
実はこの二つで音が違っています。
まあ、リミックスと言ってしまえばリミックスなのですが、リミックス後のものが
正当な松任谷由実サウンドとなっているところに驚きました。
天国のドアは、マイケルジャクソンも担当していた、アメリカの有名なミキサーが
ミキシングをしているので、注文を付けにくく、
松任谷由実サウンド(後述予定)が作れなかったのかなぁと思っているところです。
五人官女の「私は風」にちょっと驚いた。
五人官女というレディースバンドがありました。
メジャーデビューはしていなかったはずです(多分・・・)。
このバンドが、カルメンマキ&OZの私は風をコピーしています。
これがその映像
で、何に驚いたかというと、この演奏の内容です。
1980年頃に販売された、シンコーミュージックのバンドスコアを
きわめて忠実に演奏しているのです。
「私は風」の真ん中の長い間奏は、時代と共に変わっていまして、
3連符のラソラ・ドラド・ミドミ・ラーーー という演奏は
最初はほかのメロディーのバックだったんです。
それが、ラストライブ(OZのアルバムの名前です)の頃には、独立したフレーズに。
五人官女はまだ他のメロディーのバックだったころの演奏をしています。
どこでこの譜面を手に入れたのでしょう。
今、私の手元に無いので、欲しい(笑)。
441Hz
ラの音、言い換えれば、アーの音、もしくはAの音の周波数は
ご存じかと思います。440Hzです。私も440Hzの音叉を持っています。
しかし、このアーの音程がだんだん高くなっているのを御存じでしょうか。
演奏を聴いていると442Hzぐらいまでがあるようです。
私も、仕事で調律を依頼するときには441Hzにしています。
そうでないとほかの音と合わないんですね。
ところで、時報の音の周波数ってご存じでしょうか。
ピッピッピッポー のアレです。
答えは440Hzと880Hz。
これと楽曲が重なると、ピッチのずれた音になるわけで、
わかる人からは「気持ち悪い!」と言われます。
これの具体例は・・・・書けないです。
絶対音感VSモールス
良く言われる話として、絶対音感がある人は、生活音を含むいろいろな音が
音階を持って聞こえるということがあります。
その真偽はわかりませんし、私には絶対音感はありませんが、
モールス符号を復号する能力はあります。
そして・・・周囲の雑音は結構モールス符号として聞こえてきます。
クラフトワークのRadio-activity
本来この曲はラジオの活動(ラジオを通じたプロパガンダ)を
歌っていたのですが、いつの間にか放射能の歌になりました。
Radioactivity。「-」つまりハイフォンが消えたのです。
1975年のバージョン、1991年バージョン、2012年バージョンで歌詞が違っています。
クラフトワークのTEE
これは同時並行的にいろんなバージョンがある曲です。
この曲のプロモーションビデオの中に、鉄道マニアが喜びそうなやつがあります。
オーストリアの古城の横を抜けて、湖のほとりを走り、2列車を連結し、
残雪の小駅をゆっくり抜けていく・・・。
電化区間を抜けて都会に出ると、そこはボヤけた駅舎。
パリだけはまともに映したくなかったようです。
これ
9分48秒あります。
カーペンターズの涙の乗車券
もともとの録音は1969年。EP盤で発売されました。
この曲はあまりにも有名です。
ところで・・・・、1980年代にCDで発売されたものは、
なぜか、頭の部分の定位(左右のバランス)がバラバラです。
アルバム、イエスタディワンスモアのCD版に収録されたものはオリジナルと同じで、
冒頭はR側がメイン、L側にも多少音があります。
しかしなぜか「アンソロジー」1989年に収録されているものは頭が15秒間片チャンネル。
L側が無音なんです。これは困る!。
そして、アルバム『涙の乗車券』のCD版(1986年)のものは頭からセンター定位。
一体どうしちゃったんでしょうね。
Hey Mr. D.J.のプロモーションビデオについて
これの原曲はジャネイの曲。普通の洋楽です。
そしてそれをコピーしたのがBananaLemon 日本のグループですが、
この曲のプロモーションビデオが面白い。日本の首都高を走ります
実写のようなのですがいろいろなところをつないであるので、
中央環状線を北上していた筈なのに、急に羽田線上りに飛ばされたりするようです。
暇な方は案内板も読んでみてください。読めない(MPEGのIフレームのタイミングに無い?)ものも
多いですが、いくつは読むことができます。
YMOのSOLID STATE SURVIVOR
YMOのSOLID STATE SURVIVORは3つのアルバムに収録されています。
このうちのアフター・サービスのものは完全に別物なので気にしないとして、
アルバム『ソリッド・ステート・サバイバー』のものと、『公的抑圧』のものは
アドリブ部分以外は完全に同じです。
で、同時に掛けてみるとどうなるか。
やってみたのですがテンポが合いません。でも、どっちが早いという事が無いんです。
ある部分はソリッド・ステート・サバイバーの方が早く、別の部分は公的抑圧の方が早い。
奇妙な追っかけっこが出現します。
そこで特殊加工機を使って、各部分を延ばしたり縮めたりしてみたら約26か所の編集で音が一致。
この時代のシンセって、安定度が悪かったんですね。
著作権問題があるのでお聞かせできないのが残念です。
(改変しちゃっているので公開はNGです)
金子マリ&バックスバニーの『あるとき』
こんな曲です
電車の中から窓を見つめる曲。
おそらくこの曲は、京王井の頭線が吉祥寺を発車したときの、急行の車窓だと思います。
それだけ。
ティンパンアレーの『チュー・チュー・ガタゴト』
多分知らない人が多いと思います。
こんな曲です
意外な人が作曲しています。
この曲と妙に似ていませんか?特にサビの部分。
こちらがその曲
『僕は特急の機関士で』古い歌です。
井上陽水の『あかずの踏切』
最初の発表はアルバム「もどり道」
次の発表はアルバム「氷の世界」
その次の発表はアルバム「東京ワシントンクラブ」(あかずの踏切'76)
問題!?は、この3つのアルバムの曲が全く違うという事。
最初のもどり道はギターソロのライブバージョン。
次の氷の世界は星勝という方の作曲。
最後のやつは井上陽水の2作目。
私は星勝バージョンが一番好きなのですが、
歌っている方は違ったのでしょうね。
安藤裕子の『君は1000パーセント』
1986オメガトライブの曲とは全然別に仕上がっています。
この曲の歌詞にはこんな意味もあったんだ!と思わせてくれる歌い方です。
YOUTUBEでどうぞ
ボブディランを描いた映画「名もなき人」
映画自体は良いです。サウンドも良い。
だけど・・・・・
SONYのC38(C38B?)というマイクを使って歌っているシーンが何度かあるのですが
ノイズが無さすぎる!。
このマイク、音は良いけど低めの周波数のホワイトノイズが
結構多いマイクで、CD時代になるとノイズが目立ってしまって
一瞬にして消えたマイクなんです。このマイクには本当に苦労しました。
イエローマジックオーケストラ(YMO)の原点は・・・・ティンパンアレー
これは知られていますよね。
そして、“イエロー・マジック”という言葉を最初に使ったのは
「イエロー・マジック・カーニバル/ティンパンアレー」
これはアルバム・キャラメルママに収録されています。
作詞作曲:細野晴臣
編曲 :松任谷正隆
鈴木茂 :アコースティックギター
林立夫 :ドラムス
松任谷正隆:ピアノ
斉藤ノブ :パーカッション
久保田真琴:コーラス
という布陣ですが、意外と後のYMOにつながっている人が少ない気がします。
YMOが売れていくのをどんな気持ちで見ていたのでしょうね。
それぞれの方々が公開している経歴を辿ると面白いです。不謹慎ですが・・・・。
このイエロー・マジック・カーニバルの内容を1行で紹介すると、
南京で見かけた女の子に惹かれた。これは「Yellow Magic」という唄です。
のちにYMOが人民服を着てコンサートをやった原点みたいな歌とも言えるでしょう。
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