AIという言葉

 C 2019 JJ1GRK


世の中AI流行りです。何でもかんでもAIという言葉が付いています。
このAIに2種類あることを御存じでしょうか。

一つは本物のAI



きちんと人工知能を実現しようとしているものです。
”知能”ですから、学習する力が必要です。
学習して、それを基に判断して、またその結果から学習する という形になるでしょう。

こんな感じでしょうか。

人間との一番の違いは、給料が要らない事・・・ではなく、知識のプリセットが可能な事。
お勉強する必要はありません。
そしてブラックな一番の違いは、人間として扱わなくてよい事。
数を増やすのも減らすのも、動きを変えるのも全部お金で解決できます。

もう一つは偽物のAI



既知の判断基準にあてはめるだけのものです。
人工知能でも何でもありません。

でも、世の中の"AI"のほとんどがこちらです。
AIについての話を聞いたら、AIを"コンピュータ"に置き換えてみてください。
コンピュータが悪い訳ではありませんが。

「AIが融資の可否を判定」とか、
「AIが必要な情報を提示」なんていうのを
 「コンピュータが融資の可否を判定」とか、
 「コンピュータが必要な情報を提示」って、読み替えるのです。
「おめでとうございます!コンピュータがあなたを選びました」なんていう詐欺?もありました。

世の中が如何に同じことを繰り返しているかがわかります。

いや、もう一つあるぞ!

と言いたい方もいらっしゃるかもしれません。

既知の判断基準で判断するが、未知のものについても対応するもの。です。

では、未知の物について、どう、入力するのでしょう。
実はここにもデカい落とし穴があります。

未知条件を入力する方法で結果が変わって来ます。
何故なら、ほとんどのAIは言語を知らないからです。
マークシートで作文を採点するようなものでしょう。

真偽のほどはわかりませんが、あるIT大手がAIで履歴書の判定をさせたら、
女性というだけで不採用と判断したという話があります。
つまり、その会社ではいままで女性の多くが不採用だったので、
女性と記入されている履歴書は仕事に適さないとAIが判断したというのです。
真偽不明(注)ですからね。あくまでも。

でも本物のAIが一番危険でしょう。



人間の教育を考えればわかります。

ある程度素養の付いた子供(6歳?)に、学校に通わせ、勉強を教えます。
同時にさまざまな社会経験も。
そして大人になる訳ですが、
この大人の頭脳と同じ物を人工知能にプリセットする事で教育の時間を省きます。

でも、こうして作った大人の頭脳はアテになるものでしょうか。

本来は同時に身に付いたもの、たとえば社会観念や善悪の考え方等が
新しい事象に対して判断する材料になるのですが、
どこまでを入力して判断できるか・・・・が重要でしょう。

某GAFAがこの教育をネット上で一般人にやらせようとしたら、
とんでもない悪人ができあがってしまったなんていう実話も。



まあ、真面目な話はさておいて、もう一度書きます。
AIについての話を聞いたら、AIと言う言葉を"コンピュータ"に置き換えてみてください。
これだけで、そのAI話が本物かどうか、すぐに判断できます。





まあ、これはちょっと極端かな。想像上の処理チャートです。


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注)真偽不明な、いわゆるフェイクニュース等を簡単に見破る方法があります。
  その内に気が向いたら書きますけど・・・・。