提案書書式
「アマチュア無線の魅力向上アイディア」提案書
1.
提案カテゴリー(AまたはBを選択)
A
既に開局している若者や初心者にとっての魅力を一層高めるアイディア
2.
アイディア名:
電信初心者を意識した、QRS周波数の制定
アイディアの概要(200字以内):
21MHz帯にQRS(低速度電信)用のCW周波数帯として、21.050〜21.065MHzを制定する。おおむね、下限周波数付近は45字/分程度、上限周波数付近は25字/分程度のスピードの欧文で運用するものとして、任意規定であるJARLのバンドプランに記載する。
3.
詳細説明(図表を含めて4頁以内):
提案者が電信級アマチュア無線技士の資格を取得したころは、21.10〜21.15MHzに
掛けて、世界中のCW初心者がオンエアをしていました。周波数が高い場所は、よりQRSでの交信が可能で、ストレートキーしか持たない初心者(当時の提案者)でも10WでDXが楽しめるという、CWの上達に適した環境が存在していたのです。
現在はモールス符号に係る無線従事者試験が簡略化され、昔以上に初心者のCW運用力は下がっているものと推察されますが、21.07〜21.15MHzまでが事実上狭帯域データ通信用となり、このCW初心者用周波数が消滅した形となっています。そこで狭帯域データ通信用周波数の下に、新たなQRS用周波数を作ることを提案します。
最近のほとんどの市販機がDSPによるCW用フィルタを持っていることから、10kHz幅があれば十分と思われます。21.065〜21.07MHzは空く形になりますが、初心者が運用することを考えてガードバンドを想定しています。
経験や送出方法(キーボード・ストレートキー・キーヤー)による制限は設けず、速度だけを規定することで、単に親切心からQRS運用をするOMだけでなく、ストレートキー、バグキーなど、レトロなCW機器が好きなOMとの交信も実現するものと期待できます。
現在、この周波数付近は、国内が開けた場合に60字/分程度でCW運用がなされているようですので、ここで運用されている方々には少し下に移動していただく必要があるかもしれません。また数年前まで狭帯域データで使用できなかった21.125〜21.15MHzはほとんど使われていませんので、QRS周波数をこちらに設定するという手もあるのではないかと思っていますが、その場合は従前のCW運用周波数、つまり21MHz帯下端と離れてしまうため、少々運用が難しくなるという問題が生じます。