こんな無線機が欲しい! HF機
<もちろん、商業レベルでは成立しないのは承知の上での空想話です>
1,すっかすかの中味
今の機械は皆、中味がぎっしり詰まっていますね。
ぎっしり詰まっていることのメリットって何でしょう。
もちろん、小型化、軽量化と、それに伴うコストダウンがあるのでしょうけど
これがすっかすかになったら、逆のメリットは出ませんか?
つまり、信号間の干渉は減り、信号に最適な部品配置(直線)ができます
細い電線を使う必要も無くなるし、フィルターは自由に変えられます。自作もOK!
2,ユーザーインターフェースだけは大きく
中味(付属回路)にばかりこだわらずに、
でっかいメーター、でっかいスピーカー、でっかい周波数表示を付けましょう。
電源を内蔵すればFBだけど、ノイズを考えたら別筐体にしたいので、
ここにスピーカーを入れればOK!。
ちゃんと背面には密閉材をいれようね。
電源スイッチだけはちゃんと連動するようにして....っと。
3,回路はちゃんとシールドしよう!
基板は機能別、その周りをシールド板で囲って。
これをシールド板で仕切った中に多層実装すれば、回路間の干渉は無くなります。
4,フィルターは送受信別!
だってだって、要求性能が違うんだから。
送信用フィルターは逆サイドバンドが切れれば良いわけで、まあ、PSNという手も
ありますね。え?DSP?。コストが掛からないなら..............
単純にUSB型ラダーフィルターなんてのも如何でしょう?位相特性良いよ。
受信用フィルターは455KHzのメカフィルがメイン。
手前で充分近接混信を廃してから、メカフィルで受信帯域を整えます。
| | 1dB帯域 | 6dB帯域 | 60dB帯域 | 第一IF
10.7MHz
455KHz | 5KHz
3KHz
2.2KHz | 8KHz
4KHz
2.6KHz | 50KHz
7KHz
4KHz |
| |
こんなのは如何でしょう?
5,IFは送受信別
フィルターが別々なんだから送受信回路を共用する必要は全くないです。
だったら、IF周波数も別々にしてしまいましょう。
受信はイメージが怖いので70MHz。
イメージ比は−80dBぐらいが目標ですね。
でも、送信はスプリアスが充分落ちればよいので46MHz
−60dBで良いですから。(後述)
更に、HFローバンドのIFも別にしましょう。
だって、1.9MHzを70MHzに上げて、また10.7MHzに落とすのって
良いこと何も無いですよ。
だったら、10.7MHzよりも低い周波数は皆、10.7MHzのIFからに
しませんか?
局発のノイズによる悪影響が激減しますよ。
ローバンドの耳は感度ではなくクリアさだと思うのです。
6,送信フィルターにはちょっと気を使おう!
シャント付きπ2段 なんてのはやめましょうね。
規定外インピーダンスでドライブすると結構通り抜けが出ます。
バンド別フィルター(2f −60dB)+TVI防止フィルター(80MHz
−60dB)を内蔵するのが最小限、できれば、フィルターの後ろにチューナーが
欲しいです。
フィルターの後ろにチューナーを入れるのには理由があります。
フィルターはチューナーの後に入れると入出力ともドライブインピーダンスが
守られないのです。
だから、手前に入れましょう。
狭いところに2つのフィルターを押し込んで、信号が通り抜けたらお間抜けです。
やっぱり、すっかすかの筐体が必要です。