今までは夏の平日午後が電力のピークでしたが・・・



冷房需要が増大するということで、今までは夏の平日の14時ぐらいが電力のひっ迫する時間でした。
しかし・・・・・

これをご覧ください。(リンクが切れたらごめんなさい)
簡単に言えば、2018年の1月23日 日没後に供給余力が1%になったというNHKニュースです。
停電寸前、火力発電所は100%超えで動かしたところもありましたし、緊急要請で暖房を切ったビルもありました。

気温が上がらず暖房需要が増大したのが主原因で、いくつかの火力発電所が点検に入っていた事も不幸でした。
NHKでは、降雪のせいで太陽光発電がうまく稼働しなかったのも原因としていますが、
電力危機があったのは「日没後」、日中に揚水ができなかった程度の影響しかなかったと思われます。
とくかく、予想外な事に

真冬の夜にピークが発生してしまいました



さて、これだけならまだ良いのです。実はもっと怖い話があります。

それは

家庭での電気自動車の充電がはじまったらどうなるか?

            
という話です。

電気自動車の充電には3kW程度の電力が必要です。4〜11時間ほど、100V換算で30Aを消費し続けます。
普通の家庭の契約電流は50Aか40A、EV充電をしない場合の実際の消費電流はその半分ぐらいでしょう。
家族が夕方帰宅して、EVに充電を始めて(契約電流は変更してあるとして)ここで電力ピークを迎えます。

今までガソリンスタンドがエネルギーを供給していた分を、発電所が夜間に供給しないといけないのです。

            

2040年までに日本で生産する乗用車はすべてEVにするという目標もあるようですが、
2040年までに夜間の電力供給力をそこまで増やすという事は考えられていないようです。

太陽光が使えない時間帯の発電量を増やすことを考えないと!



大丈夫なのかなぁ



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